No.285 港南区版  令和3年 7月号 5面 地域通信 皆さんの地域活動を紹介します! 「密」は避けても連帯感 絆塾(きずなじゅく)下永谷サバイバル体験会 東日本大震災の後「人と人がつながる下永谷」を目指して、下永谷地域ケアプラザを拠点に発足した「絆塾 下永谷」。この秋で、活動を開始して10年になります。  この間、防災をテーマに開催する行事には、災害があるたびに定員を超える申込みがありますが、しばらくすると参加者は減り、関心が薄れるのを感じることもあるといいます。  それでも「防災は日々の積み重ねが大事」と、みんなが参加したくなるよう創意工夫を惜しみません。今年で9回目となった「サバイバル体験会」は「密」を避けて行おうと、考えに考え抜きました。平戸永谷川沿いを中心に、5か所のポイントをクイズを解きながら巡るウォークラリーは、受付を済ませた人から順次スタート。戻ってきたら、いつもなら災害時に役立つ工作や「ポリ袋クッキング」をみんなで体験して、食べながら交流するところですが、今回は、やり方を習ったら解散です。その代わり、参加者同士の連帯を形にしようと、インスタントカメラでグループごとに写真を撮り、メッセージを書き込んでもらって、1枚の台紙に貼ることで「一堂に会した」証しとしました。 「同じことをやらない」とこだわって、今回のクイズには、川沿いに生えている食べられる植物・毒のある植物を当てる問題を入れました。健康への関心が高い今、ポリ袋クッキングには白米の代わりに発芽玄米を使いました。加熱後に人が触れなくてよいポリ袋クッキングは、感染症対策にも生かせるのではないか。一つの鍋で別々の物を調理できるため、一人ひとりの事情にも対応しやすいのではないか。そんな可能性にも注目しています。  体験会の後、メンバーの皆さんは早速、改善できる点を次々に発言しました。副塾長の石川さんは「参加した人により良い経験をしてもらうために、何でも取り入れていきましょう」と呼び掛けました。