横浜市記者発表資料
令和５年９月19日
教育委員会事務局生涯学習文化財課
標題：「みる、さわるきく」いろんなカタチの読書方法 があります～読書バリアフリーの理解促進に取り組みます～
標題右吹き出し：芥川賞作家市川沙央さんからのメッセージも!!


横浜市では、令和元年度に成立した「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律（通称、読書バリアフリー法）」を受けて、附属機関「横浜市社会教育委員会議」において、横浜市の取組の方向性について議論いただき、令和５年２月に提言が取りまとめられました。
このたび、本提言に基づく取組として、障害の有無に関わらず幅広く市民の皆様に読書バリアフリーの理解を深めていただき、助け合い・支え合いの機運を醸成するために各種啓発活動を実施します。

取組１　読書バリアフリー展の開催
「バリアフリー図書(※)の体験」「啓発動画（取組２）の放映」「啓発パネル展示」など、読書バリアフリーについて分かりやすくお伝えする企画展を開催します。
(※) バリアフリー図書
「文字の大きさや色を変える」「内容を音声で読み上げる」など、自分に合った方法で読める本です。パソコン・タブレット・スマートフォン・専用機器などを使用して読む形式のものもあります。
【展示概要】
○開催日：令和５年９月21日(木曜日)～10月２日(月曜日)
○会場：市庁舎２階プレゼンテーションスペース
○内容：バリアフリー図書体験コーナー、啓発動画（取組２）の放映、タペストリー、パネルの展示等
写真：展示タペストリーの写真が掲載されています。（タペストリーは学習障害などの発達障害により、文字がにじんで見える、ゆらいで見える、かすんで見える、鏡文字で見えるなどの見え方を表現した内容です。）
中央図書館においても、９月20日(水曜日)～10月９日(月曜日・祝日)に読書バリアフリー展示を実施します。

『ハンチバック』で第169回 芥川賞を受賞された作家の市川沙央さんから、市民の皆様に向けて、読書バリアフリーに関するメッセ―ジを寄せていただきました。
市川さんのメッセージは、会場で展示するほか、「バリアフリー情報サイト（取組４）」でも９月21日(木曜日)から公開します。
写真：市川沙央さんのお写真が掲載されています。「コピーライト文藝春秋」と記載。

取組２　読書バリアフリー啓発動画の配信
「バリアフリー図書」「読書支援機器」「図書館サービス」など、読書バリアフリーに関する情報について、デモンストレーションを交えながら紹介する動画を作成しました。
読書バリアフリー情報サイト（取組４）において配信します。
写真：動画の一場面（布絵本の現物を開いている場面）が掲載されています。
【協力】りんごプロジェクト（NPO法人ピープルデザイン研究所）すべての人に読書の楽しみを体験してもらうために、学校や図書館などで、バリアフリー図書の紹介や出張体験会を行う団体です。
画：りんごプロジェクトのロゴマークが記載されています。

取組３　読書バリアフリー啓発リーフレットの配布
読書バリアフリーに関する情報をまとめたリーフレットを作成しました。図書館や区役所のほか、読書に困難を抱える方が日頃よく利用される施設や医療機関等で配布します。
【リーフレット概要】
○サイズ：Ａ４判（Ａ３判２つ折り）
○発行部数：15,000部
○配布場所：市内図書館、18区役所、地域療育センター、医療機関（眼科）等
○内容：「バリアフリー図書」「読書支援機器」「図書館サービス」 の紹介と利用方法案内
○その他：「バリアフリー情報サイト（取組４）」にも掲載
画：読書バリアフリー啓発リーフレット一ページ目が掲載されています。

取組４　読書バリアフリー情報サイトの開設
これまで点在していた読書バリアフリーに関する支援情報を集約し、ポータルサイトとして情報発信を行っていきます。
インターネットの検索ボックスに「横浜市」と「読書バリアフリー」の２つの言葉を入れて検索してください。
画：読書バリアフリー情報サイトのトップページが記載されています。


【参考１】読書バリアフリー法とは
・ 目が見えない、見えにくい
・ 学習障害などの発達障害により、文章を読むことが難しい
・ 腕や手などに障害があり、本を持つことやページをめくることが難しい
などの読書に困難を抱える方が、利用しやすい形式で本の内容にアクセスできることを目指す法律です。
【参考２】横浜市の読書バリアフリーの取組の方向性について
有識者や当事者の方々で構成される附属機関「第33期横浜市社会教育委員会議」の提言（令和５年２月公表）では、読書バリアフリー法に基づく取組の方向性として、４つの重点取組が示されています。横浜市では、本提言を踏まえて読書バリアフリー施策を検討・実施します。
○重点取組１　連携・協働による視覚障害者等が利用しやすい書籍等の製作
○重点取組２　インターネットサービスの利用促進
○重点取組３　図書館職員、司書教諭、学校司書等の人材育成
○重点取組４　効果的な広報・啓発戦略
お問合せ先
教育委員会事務局生涯学習文化財課長　小野寺紀子
Tel：045-671-3236

記者発表資料おわり