広報よこはま4ページ OPEN YOKOHAMA 2020(令和2)年12月号 No.862  ○人権特集 12月4日〜10日は人権週間です。人権について一緒に考えてみませんか。 お互いに尊重し合い、ともに生きる社会を目指して ■STOP!体罰  2020年4月から、子どもへの体罰は法律で禁止されました。 【こんなことも体罰です】  ・何度も注意したが、言うことを聞かないので、お尻を叩いた。  ・いたずらをしたので、長時間正座をさせた。 【しつけと体罰】  しつけは、子どもの人格や才能等を伸ばし、自律した生活を送れるように子どもの自立性を育むことです。体罰で押さえるのではなく、どうすればよいのか言葉や手本を示すなど、本人が理解できる方法で伝える必要があります。体罰等が繰り返されると、子どもの心身の成長・発達にさまざまな悪影響が生じる可能性があります。 【子どもが持っている権利】  子どもは一人の人間として尊重される存在であり、健やかに成長、発達し、自立する権利が保障されています。叩く、殴る、暴言を吐くといったことは、大人に対しても子どもに対しても人権侵害になります。  社会全体で体罰等によらない子育てを広げていきましょう。 こども虐待の相談・通告は... よこはま子ども虐待ホットライン 電話0120-805-240(はまっこ24じかん) 24時間365日 LINEでの相談は... 「かながわ子ども家庭110番相談LINE」で検索  問合せ こども青少年局こども家庭課 電話045-671-4288 ファクス045-681-0925 ■なくそう!DV  DVは、配偶者や交際相手など親密な関係にある相手を、対等なパートナーと認めず、支配しようとする暴力行為です。身体への暴力だけではなく、精神的、経済的な暴力、性的な強要なども含まれます。  家にいる時間が増える中、パートナーとの関係に変化が生じることがあるかもしれません。つらいときは、ひとりで悩まずに市DV相談支援センターに相談してください。  もしあなたが身近な人から相談されたら、よく話を聞いて、専門の窓口に相談するようすすめてください。  暴力は犯罪であり、どんな理由があろうと決して許されません。暴力を受けずに安全に暮らす権利は誰もが持っています。お互いを尊重しあい、良い関係を築くことが暴力のない社会につながっていきます。 DV相談支援センター ・電話045-671-4275 月〜金曜(祝休日除く) 受付時間:9時30分〜16時30分 ・電話045-865-2040 月〜金曜(祝休日除く) 受付時間:9時30分〜20時(第4木曜を除く) ・電話045-865-2040 土・日曜・祝休日 受付時間:9時30分〜16時 問合せ 政策局男女共同参画推進課 電話045-671-2017 ファクス045-663-3431 ■正しい知識と理解を〜エイズ・ハンセン病〜  感染症は、誰もがかかりうる病気です。誤った情報や知識がないことから、感染者への差別や偏見が生まれます。感染者が周囲の目を気にすることなく生活できるように、各人が正しい知識を持ち、理解することが大切です。 ・HIV/エイズ  HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はエイズを引き起こすウイルスのことです。HIVに感染しても適切な治療を受けることで、社会生活を続けていくことができます。 ・ハンセン病  ハンセン病はらい菌により、皮疹や末梢神経の障害を呈する感染症で、早期治療により治癒します。  HIV/エイズとハンセン病は、日常的な接触ではうつりません。感染者も共に生きる仲間として理解を深めましょう。 レッドリボンのイラスト(レッドリボンははHIV/AIDSと共に生きる人々を差別しないというメッセージです) 問合せ 健康福祉局健康安全課 電話045-671-2729 ファクス045-664-7296 ■マスクの着用に伴う困難さ  現在、新型コロナウイルス感染防止のために、マスクを着用することが推奨されています。多くの人がマスクを着用していますが、そのことで困っている人がいます。  聴覚障害のある人の中には、相手の言っていることを、口の動きを見て理解している人もいます。その人たちにとっては、マスクで表情が見えず、相手が何を話しているのか理解しづらくなっていますが、マスクを外してほしいとはなかなか言いにくいものです。  聴覚障害のある人と話をする場合には、マスクを外した方がいいかなど、まず聞いてみてください。一方で、マスクを外すことに不安を覚える人もいると思います。その場合には、筆談などほかの手段もあります。  コミュニケーションを取ることで、取り除ける障壁があります。互いを思いやり、共に生きる社会をつくりましょう。 問合せ 健康福祉局障害施策推進課 電話045-671-3598 ファクス045-671-3566 ■それぞれの職業を等しく尊重  私たちの日常生活は、さまざまな職業に就き働く人々により支えられています。それぞれの仕事は互いに関係を持ち、補完し合って社会は成り立っています。どのような仕事も必要とされていて、誰もが皆、働くことで生活を維持するのは、等しく大切なことです。 しかし残念なことに、牛や豚などをと畜解体し食肉を生産する仕事や、人に危害を及ぼす動物を処分する仕事などは、かわいそうなことをすると思われてしまうことがあります。かわいそうなことをする仕事に従事していると思われたら、当事者や家族はどのように感じるでしょうか。動物はかわいがりその命を大切にすることだけがいいという価値観だけでなく、ペットとして飼育管理すること、肉を食べ、革製品を身に付けるなど、人が動物を利用することは、生活を営むうえで、あたりまえと捉えてみてください。  今回のコロナ禍では、最も必要とされた医療従事者が差別的扱いを受ける事態も起きてしまいました。12月は人権を振り返る月間です。それぞれの職業に従事する人が等しく尊重されるように、もう一度、自分の価値観を点検してみませんか。 問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453 ■自殺・自死遺族について  自殺はその多くが個人の意思や選択の結果ではなく、「心理的に追い込まれた末の死」と言われています。  身近な人や大切な人を自殺によって失った家族(自死遺族)の中には、自責の念や周囲からの偏見のため、自らの思いを長く心の中に閉じ込めている人が多くいます。遺族が自らの思いを安心して話せる環境づくりが大切です。  自殺の現状や自死遺族への理解を深めることで、「誰もが生きやすい社会」を目指していきましょう。 ◆こころの健康相談窓口 ・居住区の福祉保健センター(月〜金曜8時45分〜17時〈祝休日除く〉) ・こころの電話相談 電話045-662-3522(月〜金曜17時〜21時30分、土・日曜・祝休日8時45分〜21時30分) ◆身近な人や大切な人を自死で亡くされた人の相談窓口 ・自死遺族ホットライン 電話045-226-5151(毎月第1・3水曜10時〜15時〈祝休日除く〉) 問合せ 健康福祉局こころの健康相談センター 電話045-662-3558 ファクス045-662-3525